最近、開発環境で使う道具がかなり減りました。
新しいものを試さなくなったわけではありません。AIの性能が上がり、エディタ、ブラウザ、ターミナルの境界も薄くなった結果、用途ごとに専用の道具を持つ必要がなくなってきました。
現在の環境を大まかに並べると、次のようになります。製品、契約プラン、モデルが混ざるため、AIだけは種類も分けて書きました。
| category | setup |
|---|
| machine | MacBook Pro(Apple M5 / 32GB / US keyboard) |
| terminal | Ghostty(マルチプレクサ: Herdr) |
| editor | Cursor |
| browser | Google Chrome |
| voice input | GrokBot(iPhone 17のアクションボタン) |
| AI harness | GrokBot / Cursor Cloud Agents / Claude Code / Codex CLI / Colab CLI / OpenCode / cc: / minim |
| AI plans | Grok Premium(GrokBot・Cursor)/ ChatGPT Plus / Claude Max(5x)/ Gemini Pro |
| AI models | Claude Opus 5.5 / GPT-6.1 Sol / Grok 4.7 / Gemini 3.8 Flash / DeepSeek 4.1 Flash |
| GPU | Google Colab(A100) |
| creative tools | GPT Image 2.5(画像生成)/ HyperFrames(動画編集)/ Gemini 3.8 Flash TTS・Qwen3-TTS(読み上げ)/ MiniMax H3 |
machine
メインマシンはApple M5を搭載したMacBook Proで、メモリは32GB、キーボードはUS配列です。
Macでやることは、二つに絞りました。手元で直接やらないといけない細かな作業と、動画づくりです。それ以外の作業は、GrokBotのUbuntuのboxとクラウドのエージェントに任せています。
ローカルモデルは使っていません。GPUが必要な処理は、Google ColabのA100で動かしています。
terminal
ターミナルはGhosttyを使い、セッション管理や画面分割にはマルチプレクサのHerdrを組み合わせています。
Ghosttyでは、dotfilesなどの環境設定を管理しています。OpenCodeも使っていて、モデルはDeepSeek 4.1 Flashです。
editor
エディタはCursorです。Macでの作業は、手元の作業も動画づくりも、CursorでClaude Codeを開いて進めます。
ちょっとしたことは、CursorのGrok 4.7(low)に頼みます。ターミナルでコマンドを実行する、ターミナルからコピーしたテキストの形を整える、リモートとの差分を確かめる、ちょっと質問する、といった作業です。
それ以外は、ターミナルのClaude CodeでOpus 5.5をultracodeで動かします。Opusには、Codex CLI、Colab CLI、Gemini APIなどを渡していて、どれをどう使うかはOpusに任せています。
自分で用意しているハーネス
動画編集のように素材がたくさん出てくる作業では、自作のMacアプリのcc:を通してAIとやり取りしています。cc:にはCLIとスキルを載せていて、AIにはできあがったものをcc:に入れてもらい、こちらは見てほしいものをcc:に入れます。コンテキストの受け渡しが、これでかなり楽になりました。
返答の傾向や、意識してほしいことは、minimという短いドキュメントにまとめて運用しています。
常に入れている、自分で用意したハーネスは、この程度まで短くなりました。
browser
ブラウザはChromeだけを使っています。
音声入力は、iPhone 17のアクションボタンにGrokBotを割り当て、そこから話しかけています。
メモも、GrokBotにそのまま投げています。残しておく必要があるものは、GrokBotがNotionに入れてくれます。
creative
デザインツールを別に構えることはなくなり、画像生成や動画づくりもモデルとツールの組み合わせで進めています。
画像生成はGPT Image 2.5を使っています。
動画づくりは、Claude Codeから進めます。HyperFramesでの編集は、Opusが必要に応じて使ってくれます。YouTubeの文字起こしにはGemini 3.8 Flash、読み上げの音声にはGemini 3.8 Flash TTSを、どちらもAPIで使っています。
Colabでは、Colab CLIからA100を使い、MiniMax H3と、読み上げ用のQwen3-TTSを動かしています。
harness と運用
新しく何かを作るわけではない日常の作業や保守は、ハーネスの役割分担で完結するようになりました。
GrokBotのUbuntuのboxには、Codex CLIやClaude Codeなど、開発に必要なものを一通り入れています。そこまでリソースを使わない作業は、このboxで済ませます。
GitHub、Vercel、Cloudflare、Resend、AWSなどのプラグインを入れ、ルーチンを組んで、技術スタックの脆弱性とメトリクスの監視もGrokBotに任せています。
ライブラリの更新は、Dependabotが週に一度プルリクエストにまとめ、GrokBotが中身とCIの結果を見て評価します。緊急度の高い脆弱性は、週に一度を待たずにGrokBotが自分で直します。ルーチンで見つかったそのほかの問題は、Cursor Cloud Agentsに渡し、プルリクエストまで上げてもらっています。新しく作るものでなければ、改修から保守運用まで、GrokBotを中心にした流れで完結します。
契約とモデル
契約しているのは、Grok Premium、ChatGPT Plus、Claude Max(5x)、Gemini Proの四つです。
Grokは、GrokBotとCursorに使っています。Cursorの契約もGrokのほうにまとまりました。クレジットの消費を抑えるため、重い作業はGrokからOpusに回してもらっています。
ChatGPTは、GPT Imageでの画像生成と、GPT-6.1 Sol(ultra)でのコードレビューに使っています。
Geminiは、APIでGemini 3.8 FlashとGemini 3.8 Flash TTSを使っています。Gemini Proの特典で毎月10ドル分のGCPのクレジットがもらえるので、その範囲で収まっています。ColabもProになり、毎月200CUでA100を使えます。
Claudeは、Opus 5.5を使っています。Gemini API、Colab、ChatGPTをまとめて動かすオーケストレーションの役と、普通に作業する役の両方です。
道具を増やすより、入口を減らす
以前は、ターミナル、エディタ、ブラウザ、チャット、メモ、検証ツールを用途ごとに選び、それらをつなぐこと自体が開発環境づくりでした。
今は、日常の作業はGrokBotのboxで片付き、ライブラリの更新はDependabotが、監視で見つかった問題はCursor Cloud Agentsがプルリクエストまで上げてくれます。音声入力もメモも、GrokBotに話しかければ済みます。Macでは、軽いことをGrokに頼み、それ以外はOpusが必要な道具を選んで進めます。
大事なのは、一つの万能な道具へまとめることではありません。普段使う入口を少なくし、例外だけを専門の道具へ渡すことです。
AIまわりの環境はすぐに変わります。ここに挙げたモデルやアプリも、長く残るとは限りません。それでも、性能表だけで選ぶのではなく、仕事を始めてから確かめ、終えるまでのUXで選ぶという基準は、しばらく変わらないと思います。
今のところ、その結果がこのかなり少ない開発環境になっています。