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development-environment-2026.md

開発環境から、道具がかなり減った

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Development EnvironmentAI AgentCursorCodexWorkflow

最近、開発環境で使う道具がかなり減った。

新しいものを試さなくなったわけではない。AIの性能が上がり、エディタ、ブラウザ、ターミナルの境界も薄くなった結果、用途ごとに専用ツールを持つ必要がなくなってきた。

現在の環境を大まかに並べると、次のようになる。製品、契約プラン、モデルが混ざるため、AIだけは種類も併記した。

categorysetup
machineMacBook Pro(Apple M5 / 32GB / US keyboard)
terminalGhostty / Herdr
editorCursor / Codex
text editorObsidian
browserComet / Aside
voice inputChatGPT desktop app
AI plansChatGPT Pro($100 / Plus比5x)/ Cursor Pro+
AI modelsGPT-5.6 Sol / Grok 4.5 / Kimi K3
design toolsなし(Figma / Canvaは現在ほぼ不使用)

machine

メインマシンはApple M5を搭載したMacBook Proで、メモリは32GB、キーボードはUS配列を使っている。

LM Studioを経由すれば、30B未満くらいのモデルはだいたいローカルで試せる。ただし、ローカルモデルを常用したり、複数同時に動かしたりしているわけではない。気になるモデルが出たときに、手元で挙動を確かめるために使っている。

普段並列で動かしているのは、CursorやCodexなどのクラウドエージェントである。複数の作業を同時に進めながら、手元で開発サーバー、ブラウザ、各デスクトップアプリを開いていると、32GBがぎりぎりだと感じる場面はある。ローカル推論を中心にした構成ではなく、クラウド上の作業を一台からまとめて扱うためのマシンになっている。

terminal

ターミナルはGhosttyとHerdrを使っている。

ただし、ターミナル自体を開く回数はかなり減った。OpenCodeかClaude Codeを使うときくらいで、普段の作業はCursorとCodexのデスクトップアプリでほとんど完結している。

たまにSSHで別の環境へ接続して作業するときは、Ghostty、Herdr、Yaziの組み合わせがよい。セッションを残しながら複数のエージェントを見渡し、必要なファイルをターミナル内で確認できる。ローカルのGUIアプリだけで済まない場面に備えた環境として置いている。

editor

現在は、いわゆるVS Codeの形をしたエディタをほとんど使っていない。

CursorとCodexを使っているが、コードを中心にファイルツリーとパネルを並べる従来のエディタというより、縦に並んだタスクや会話を行き来するアプリとして使っている。自分でコードを一行ずつ編集する時間より、複数の作業を渡し、途中の画面を確認し、必要な修正を返す時間のほうが長くなったからである。

内蔵ブラウザが必要なのは、自分がアプリ内で画面を見たいからではない。AI自身に実際のブラウザをネイティブに操作させ、実装した画面を開き、クリックや入力、レスポンシブ表示、エラーを確認しながら修正まで繰り返してほしいからである。別のブラウザ操作ツールを後付けしなくても、実装と動作テストが最初から一つのループになっていることを重視している。

同様に、iOSアプリから同じ仕事をネイティブに続けられないものも、あまり使いたくなくなった。モデルの性能だけでなく、依頼、実行、動作確認、修正を一つのアプリから行えることが重要になっている。

text editor

テキストエディタはObsidianを使っている。

特別な運用を作り込んでいるわけではない。iOSのウィジェットが比較的使いやすかったため選び、Web Clipperの拡張機能を使う程度である。

Notionは、自分の用途には動作も画面も重く感じるようになり、開くこと自体が億劫になった。知識管理の法論より、思いついたときにすぐ書けることを優先した結果、Obsidianへ移った。

design tools

FigmaやCanvaも、ほとんど使わなくなった。

以前は、実装前にFigmaで画面を組み、画像や告知物はCanvaで整えるという工程を挟んでいた。現在は、参考にしたいURLやリポジトリ、画像をそのままAIへ渡し、動く画面として作りながら調整することが多い。必要な素材も、画像生成とコードを行き来しながら、その場で実装へ合わせて作れる。

このサイトのHeroも、完成したデザインデータをFigmaから移したものではない。GPT Image 2で方向を探り、その画像へ近づけるようコードを何度も直して作った。静止した中間成果物を先に完成させるより、レスポンシブ表示やアニメーションを含む実物の上で判断したほうが早い。

もちろん、複数人で画面仕様を共有したり、クライアントが自分で素材を編集したりする仕事ではFigmaやCanvaが必要になる。ただ、自分一人で考えて実装まで進める仕事では、デザイン専用ツールを経由する意味がかなり薄くなった。

browser

メインブラウザはCometを使っている。

これにも強い理由はない。キャンペーンで二年半ほどProプランを無料で使えており、Claude Sonnet 5で開いているページをサイドバーから要約する程度である。見た目がよく、ChromiumベースでChromeに近いため違和感なく使えることと、iOSアプリがあることが大きい。

AI機能を抜きにしても、Perplexity FinanceとDiscoverのUXには使う価値があると思っている。

サブブラウザはAsideである。こちらは自分が直接ブラウジングするためというより、エージェントにブラウザを使わせるために置いている。AsideのSkillをClaude Codeなど渡し、Webを調べさせたり、X上の情報をAPIに依存せず取得させたり、ブラウザを使ったテストを自動化したりする。

Codexだけを使うのであれば、デスクトップ版ChatGPTの内蔵ブラウザで十分かもしれない。

AI

AIについては、性能が高いものを順番に使うというより、アプリのUXがよいものを中心に選ぶようになった。

現在のメインは、Plus比で5倍の利用枠がある100ドルtierのChatGPT Proである。メール対応や事務作業まで同じアプリから扱え、スマホアプリのUXもよい。開発では同じアカウントからCodexを使えるため、開発以外の仕事まで含めた最初の入口として一番まとまっている。

音声入力も、専用アプリを使い分けなくなった。考えていることを長めに話して文章へ起こしたいときも、ChatGPTのデスクトップアプリからそのまま入力すれば十分である。文字起こしを別の場所からコピーしてAIへ渡す工程がなくなり、思いついた内容をそのまま依頼や書きとして続けられる。結果として、音声入力のために開くものもChatGPTだけになった。

コンサルティングの場でも、「それ、CoworkやClaude Codeでできますよ」と言うより、「それ、チャッピーでできますよ」と言うほうが伝わりやすい。性能だけでなく、相手がすでに知っている入口から仕事を渡せることも大きい。

モデルの使い分けは、今のところ次の感覚に近い。

GPT-5.6 Solは、すでに目指す状態があり、そこへ細部を近づけていく仕事が強い。このサイトのHeroにある盆栽も、GPT Image 2で作った画像へ限界まで近づけるよう頼み、実装と確認を反復させることで形になった。

一方、サイト全体のUX設計や、そもそも何を作れば面白くなるかという判断では、Claude Fable 5やKimi K3のほうが一つ抜けているように感じる。部分最適はSol、全体の解釈はFableかKimi、という分け方がしっくりくる。

この間にClaude Opus 5を入れる用途は、今の自分にはあまり多くない。Fableを中心としたオーケストレーションの一部組み込めば強みはありそうだが、そこまで大きく未知の課題を扱うこと自体が少ない。世の中の大半の仕事にはすでに近い解があり、そこへ着実に寄せる場面ではSolの体験がよい。

コーディングは、Cursor上のGrok 4.5とKimi K3でほとんど完結できると考えている。オープンウェイトのモデルが強くなればCursorが追い上げるとは思っていたが、Grokも加わり、予想よりかなり早くその状態になった。

FPSゲームをKimi K3とGrok 4.5で作ったときも、単に正しい実装を作る力だけでなく、何を面白い感じるかという解釈に強さがあった。体感では、メタ認知的な判断は Claude Fable 5 > Kimi K3 >> GPT-5.6 Sol > Claude Opus 5近い。もちろんOpusにも得意な仕事はあるが、自分の用途ではKimi K3をAPI枠で使いながらGrok 4.5で作業する構成で、だいたい片付く。しばらくはこの組み合わせでよさそうである。

道具を増やすより、入口を減らす

以前は、ターミナル、エディタ、ブラウザ、チャット、メモ、検証ツールを用途ごとに選び、それらをつなぐこと自体が開発環境づくりだった。

現在は、CursorかCodexを開けば、依頼、コード変更、ブラウザ確認、Git操作まで進められる。必要ならスマホから続きを見られ、特殊な仕事だけターミナルや別のブラウザへ逃がせる。

重要なのは、一つの万能ツールへ統一することではない。普段使う入口を少なくし、例外だけを専門の道具へ渡すことである。

AI周辺の環境はすぐに変わる。ここに挙げたモデルやアプリも、長く残るとは限らない。それでも、性能表だけで選ぶのではなく、仕事を始めてから確認し、終えるまでのUXで選ぶという基準は、しばらく変わらないと思う。

今のところ、その結果がこのかなり少ない開発環境になっている。